副題は片島智之物語かも?かつての家なき子に思うこと

副題は片島智之物語かも?かつての家なき子に思うこと

かつて一世を風靡したドラマ家なき子で、主人公のすずと同等の位置にいたのは保阪尚希が演じる先生、片島智之だったとも言える気がしています。放映当時は主人公のすず視点で見ていたのが、今にして見てみると、このドラマはサブタイトルが片島智之物語とでも言えるほど先生の存在がかなり大きいドラマでもあると思います。

 

善良だった先生が競馬やサラ金に手を出し始めて落ちぶれていく姿もドラマの中にありました。いつもすずにとって味方で信頼されていた片島先生が、恋人との結婚を機にドラマでの設定上世界に名だたる大手の一流企業の社長さんになってからのあの豹変ぶりも印象的です。

 

今思うに、あれほど誠実でまじめだった先生の人間性というか人格がそこまで豹変したのは、先生の過去へのわだかまりや苦しみのようなものが災いしたんだろうなとも思えます。お金さえあればもう苦しまなくて済む。

 

だから過去にお金を巡って苦しんだ分、自分が世界の頂点に立つ大企業の社長の座を手にしたことで自分たちを苦しめた世間や人への憎しみのあまり、自分と同じかそれ以上に苦しめて復讐してやりたい気持ちが頭をもたげてきたのではという憶測の余地がある役どころですね。

 

ドラマでは先生の心境にそこまで突っ込んでいなくても、これまで受けてきた片島先生の苦しみを思うとそんな気もします。心理的な部分として片島先生自身、自分のそんな変貌に気づいていてもいなくても、落ちぶれていくあたりで彼をぎりぎりのところで支えていたのはすずや恋人の存在意外に自分が教師であるというアイデンティティにあってもおかしくないと思います。

 

悪いことは悪い、していいことといけないことを義務教育の初期である小学生にビシッと教える教師という立場が、片島氏をぎりぎりのところか、あるいはどこかで少なからず精神的に支えていたのかもしれないとも憶測します。

 

あとは、すずのお父さん役の内藤剛志がものすごくいい演技していたと思いました。1時間ドラマであれだけいい演技ができるのですから、内藤さんはもう唸ってしまうほどの名脇役です。

 

すずに対して暴力をふるう横暴な演技といい、じっとりと蛇みたいに先生にまとわりつく嫌なたかりやぶりといい、心を入れ替えてまじめに働こうとした矢先、もはやお金にとりつかれてしまった先生に殺害されるときといい、おそらくこのドラマキャスト内では内藤さんが最も終始迫真の演技だったと思います。

 

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